「コミュニケーションを取るのが苦手で、人と関わらない仕事がしたい」
集団行動や人と関わることが苦手で、会社という組織で働きたくないという20代の方はいらっしゃるのではないでしょうか。
僕は外資系企業で営業マンとして働くアラフォーの男性ですが、この気持ちは痛いほど分かります。
学生の頃から集団行動が苦手でしたし、人と関わることに苦手意識を持っていました。
20代の就職する時に、人と関わらない仕事をしたいと考えていたのを覚えています。
それから約20年間、会社という組織に属し、人と関わることの多い営業職を続けています。
人の性質はあまり変わらないようで、相変わらず人間関係の悩みはつきません。
それでも営業マンとしてはトップクラスの成績を残し続け、同年代と比べて高い給料をもらっています。
人と関わらない仕事をしたい20代の方へ、自分を最も活かせる働き方についてお話していきます。
人と全くかかわらない仕事はない
「人と関わらない仕事」で検索すると、いろいろな職業が出てきます。
IT系のプログラマーやSE、トラックの運転手やビルメンテナンス、新聞配達など、確かに人とあまり関わらずにできそうな仕事です。
でも実際のところはどうでしょうか?
プログラマーやSEはパソコンに向き合って自分1人だけでできそうな仕事に見えますが、仕事を発注する顧客やチームメンバーとの打ち合わせがあります。
ビルメンテナンスにしてもビルのオーナーや備品の納入業者とのやりとりなどがあるでしょうし、新聞配達をするにしても配達先の顧客との契約や集金などがあり、顧客との接点があります。
仕事をする上で、一見人との関わりがなさそうな仕事であったとしても、0の仕事はないと僕は思います。
「でも人と関わるのは嫌なんです」と思う方がいらっしゃると思いますが、人間関係をうまくこなしそつなく働いている人たちはどう考えているでしょうか。
人間関係に悩みを持っていない人はいない
社交的で何の悩みもなくバリバリ働いている人たちを見かけますが、よくよく話を聞いてみると人間関係に悩みを持っていることが多いです。
「上司に詰められるのがキツイ」「部下とのコミュニケーションがうまく取れない」など、どんなにコミュニケーション力が高い人でも人間関係に悩みを持っています。
人間の悩みの大部分は人間関係に起因していますから、これは仕方のないことです。
しかし、彼らは対処の仕方が優れています。
コミュニケーションが不足していると思えば積極的に会話をするようにしたり、仕事で詰められるようなことがあれば打開策を考えたり、時には距離を置いて趣味に打ち込んでストレスを発散したりなど、課題と向き合っています。
結果として対人関係スキルが上がり、仕事の結果を出すことができて、ポジションが高くなって収入アップが実現できているのだと思います。
約20年間の仕事の中で、僕は人間関係に完璧な自信を持っている人に出会ったことがないですし、もしいたとしたら完全に自信過剰な人ではないでしょうか。
人間関係は結局のところ、コミュニケーションを取ろうとする気持ちが大切で、その後に対人関係スキルが備わってくるのだと僕は考えています。
対人関係が苦手な僕がトップセールスになった
上でもお話ししましたが、僕は人と関わることに苦手意識を持っていました。
正確に言うと今でも苦手意識を持っています。
こんな僕ですから営業という仕事は絶対にしたくない仕事でした。
でも20代の時にある企業の人事の方に「君は営業だよ」と言われました。
僕の何を見てそうおっしゃったのか分かりませんが、その言葉がきっかけで営業の仕事に就きました。
入社したての頃は、社内や顧客とのコミュニケーションに苦労し「やっぱり営業は無理なんじゃないか?」と思っていました。
でもコミュニケーション不足は動いてカバーするなどの努力をしていき、コミュニケーションを確立しようと努めました。
そうこうしていくうちに、仕事で結果が出てくるようになり周囲から認められるようになってきます。
仕事が充実するようになっていく中で「これは1人で仕事をしていたら味わえなかった気分だな」と思ったのを覚えています。
対人関係で大切なことは、根性論みたいになってしまいますが「コミュニケーションを取ろうとする気持ち」だと知りました。
他者から影響を受けたり影響を与えたりするところに、仕事の楽しみがあるのではないでしょうか?
もしコミュニケーション力などに悩みがあり人と関わらない仕事をお探しのようでしたら、あえて人と関わる仕事に飛び込んでみると可能性が開けるかもしれません。
20代は失敗が許される年代ですから。
まとめ
人と関わらない仕事をしたい20代の方は、「なぜ人と関わりたくないのか」を考えてみるのがいいです。
僕のように単純に「人と関わるのが苦手だから」というのが理由だったとしたら、食わず嫌いの可能性もあります。
20代は可能性が大きく広がっていますから、ここで将来を狭めてしまうのはもったいないことだと思います。
20代でチャレンジすれば、30代以降につながっていきますよ!