「就職のためにTOEICのスコアを取っておきたい」「転職にTOEICのスコアが必須」
など、これまでTOEICの勉強の経験がなかった方が、TOEICに挑戦する必要が出てくることがあります。
僕は30代半ば過ぎで英語の必要性を痛感し、それまでに経験のかったTOEICの学習を独学で開始しました。
勉強開始当初は、何が分からないのか分からない状況で、勉強を手探りで行いました。
勉強開始後に受けたTOEICのスコアは535点でしたが、2年半の勉強で810点まで伸ばすことに成功しました。
こんな僕でもスコアを伸ばすことができた勉強法についてお話していきます。
初心者はまず勘を取り戻す
もし学生時代に英語がある程度できたという方は、短期間でスコアを伸ばせる確率があります。
TOEICのスコアを短期間で伸ばせる方は以下のような方です。
- 学生時代に英語が得意だった
- 留学など海外経験がある
- 仕事で英語を使用する機会がある
僕はどれにも該当しませんが、1つでも当てはまる方はいいスコアを取るチャンスです。
まず単語や文法などを参考書でおさらいして、すぐに問題演習に入ることをおススメします。
英語の素養が高いですから、問題集で本番と同じ形式の問題をこなし、問題に慣れていけば短期間で高得点が取れる確率が高くなります。
英語が苦手な方の勉強法
僕もそうでしたが、英語が苦手な方は基礎を覚える必要があります。
基礎学習でまず取り組む必要がある項目は下記のとおりです。
ポイント
- 高校レベルの文法力
- 単語力
まず高校卒業レベルまでの文法力が必要です。
関係代名詞や分詞構文などが理解できるくらいのレベルまで持っていければ大丈夫です。
基礎的な文法力がないと、リーディング問題だけではなくリスニング問題にも対応できません。
もう1つ大切なのは単語力です。
単語力があればTOEICの問題は非常に解きやすくなります。
単語帳はTOEIC用のものもありますが、まず基礎的な単語帳を覚えましょう。
基礎的な単語をインプットしたうえでTOEIC用の単語を覚えると効果的です。
基礎的な学習は大変だと思いますが、文法力と単語力を身に付けると後の学習がとてもはかどるようになります。
トレーニングに有効な教材は?
文法と単語の基礎学習を済ませた後は、どのようにトレーニングしていけばよいでしょうか。
僕が初心者の時に使用していた教材は、「公式問題集」です。
TOEICに過去問はありませんが、過去問に最も近い問題集です。
この「公式問題集」を使い倒すことにより、TOEICの得点力を総合的に上げることができます。
では、どのように「公式問題集」でトレーニングしていけばよいでしょうか。
リスニングトレーニング
リスニングトレーニングは、公式問題集の音源を使用して行います。
スマートフォンなどに音源をダウンロードして、音源を下記の要領で聴き込みます。
ポイント
- 音源を繰り返し聴き、何を話しているか聴き取る
- もうこれ以上聞き取れない状態になったら、日本語訳を見る
- 日本語訳を見て単語や文法をチェックして、全て頭に入れる
- 内容を理解している文章を繰り返し聴く
- オーバーラッピングやシャドーイングを行う
僕もそうでしたが、英語を使用する経験がない方は、TOEICの音源を聞いても何を話しているのかほとんどわからないと思います。
でも上記のトレーニングを繰り返すことにより、確実に聴き取れる英語の量は増えていきます。
僕はこのトレーニングを現在も続けていますが、初回受験時は270点だったリスニングスコアは435点まで伸びています。
聴き取れる英語の量に比例してスコアは上がっていきますよ。
リーディングトレーニング
上記の英語が得意だった方は、リーディング問題は何の対策をしなくても対応できることが多いです。
英語が苦手だった方も、文法と単語をインプットすれば問題文を読めるようになってきます。
リーディングトレーニングについても使用する教材は「公式問題集」です。
下記の流れで公式問題集のリーディングパートに取り組みます。
ポイント
- 問題を1周解く
- 解説を見ずに、もう1周解く
- 解説を見ながら間違えた問題の正解の根拠を確認する
- 日本語訳を見ながら、英文を読み込む
- 同じ英文を繰り返し読む
上記は長文対策のトレーニングになります(文法問題対策については別の記事でご説明します)
英文読解力は英文を読んだ量に比例します。
地味なトレーニングですが、確実にリーディング力があがりますよ。
まとめ
TOEIC初心者の方の勉強法は、開始時の英語のレベルによりますが基本的に反復トレーニングです。
公式問題集を使用した反復トレーニングを繰り返すと力が付いてきて、何が分からないのか分からない初心者の状態を抜け出せます。
このトレーニングは800点を超えるときも行っていた方法ですから、効果は高いと思います。
トレーニングは地味ですが、スコアを上げることができますよ。