日本人の中に根強く残る考え方の一つに終身雇用制度があります。
「大企業に入れば一生安泰」と考える方は多いと思います。
一方でニュースでよく聞くようになったのが大企業の早期退職です。
「大企業に入れば定年まで勤めて老後は悠々と生活できるんじゃなかったのか?」と今までの常識が崩れ落ちていくのを感じるのではないでしょうか。
僕は転職を3回しているアラフォーの男性ですが、3社目に世界的にメジャーな大手外資系企業で働いていました。
その時の実態も含めてお話していきたいと思います。
「大企業に入れば一生安泰」という考え方は古い
巷のニュースで最近よく流れるのは「あの大企業が早期退職者を募集」というような内容の記事です。
「え、あの大手がリストラするの?」「安定企業なんてないじゃん」と思ってしまいます。
でもそもそも安定している会社はあるのでしょうか。
僕は某大手外資系企業で約4年間働いていたことがありますが、安定なんて感じたことはありませんでした。
外資系企業なので12月が決算月になりますが、年明けの全体会議に出席すると数名いなくなっていることは毎年のようにありました。
過去にも大量リストラが行われたことがあるなど、定年まで安穏として働ける環境ではありません。
それは外資系企業だから起こったことだと言える部分もありますが、日系の大手企業でもリストラが行われている以上、定年まで安定して働ける企業は少ないのが現状です。
とは言っても大企業から得られる恩恵は大きい
「じゃあ大企業で働くのはやめよう」ということでもありません。
大企業はやっぱり魅力があります。
みんなが知っている商品を扱っていると自慢できますし、一緒に働く人たちも魅力的な人が多い傾向があります。
給与水準もいいですし、福利厚生も充実しています。
社外的にもウケがよく、辞めると言い出すと「なんでそんないい会社辞めるの?」と言われます。
でも事実として大企業でリストラは行われます。
50代以降、早ければ40代で対象になってしまうこともありますが、一体どのようにしていけばいいのでしょうか?
どこでも働ける力をつける
リストラされた大企業出身の方が転職で苦労をされるという話は聞くことがあると思います。
例えば部長職の経験のある方が面接で「何ができますか?」と聞かれて「部長ができます」と答えてしまうことがあるといいます。
転職先の会社が欲しい人材は「部長をしていた人」ではなくて、具体的な能力や顧客を持っていて自社に利益をもたらしてくれる人です。
もちろんマネジメント経験を必須条件としている企業は多くありますが、自分の手足は動かさず口だけで仕事をしたがる人は、その後のキャリアを構築するのが難しくなります。
こういった安定が見えない時代を渡っていくのに必要なのは、どこにいっても通用する能力、営業であれば転職先の会社の売上を作れる能力です。
もし、こういった能力があれば他社から声がかかる可能性も高いですし、何よりも今働いている会社が絶対に手放せない人材と判断します。
ただ漠然と働いているだけで一生保証してくれる会社は少ない一方で、自ら力をつけ会社の利益に貢献できる人材の未来は明るいと思います。
「どこの会社に入れば安泰か」とないものを探すのではなく、「どこでも生き抜いてやる」という考えで日々地道に力を付けていくことが安定への道です。
まとめ
「大企業に入れば一生安泰」という議論が成立しなくなりつつある今、大切なのは「自分は何ができるのか」「どんな能力があるのか」ということです。
能力がある方はどんな会社でも働いていけますし、転職先の会社も「この方であれば自社に貢献してくれる」と、たとえリストラにあったとしても次は見つかっていきます。
じっとしていても大丈夫な安定はなく、積極的に攻めていく姿勢が何よりも安定をもたらしてくれますよ!